エチニルエストラジオールとゲスターゲンを合わせたピル

エチニルエストラジオールとゲスターゲンというのは、一般の人にとっては聞きなれない名前ですが、計画的な避妊をするための女性向けのピル、それも現在主流となっている低用量ピルとよばれるものの主成分です。
エチニルエストラジオールとゲスターゲンをそれぞれ日本語に直すとすれば、卵胞ホルモン、黄体ホルモンのはたらきをする、人工的に合成された化学物質ということになります。
低用量ピルというのは、卵胞ホルモンの量として換算した有効成分が1錠につき50マイクログラム以下というもので、これまでの中用量や高用量のピルにあったような、吐き気、嘔吐、頭痛、腹痛などといった、特有の副作用の症状が緩和されています。
また、エチニルエストラジオールだけではなく、ゲスターゲンのほうまでも添加しているのは、それによって男性ホルモン様の作用、たとえばニキビがでたりする症状なども改善され、相乗的にさらに適切な効果が発揮されるということに理由があります。
このエチニルエストラジオールとゲスターゲンの合剤であるピルは、通常は28日間の生理周期のはじまりから、毎日1錠を継続的に飲み続けることによって、飲んでいる期間内は避妊の効果が発揮されます。
この間は排卵が起こらなくなるほか、子宮内膜が増殖して厚くなることもありませんので、物理的に妊娠ができない状態となっています。
いったん飲むのをやめてしまえば、またもとのように妊娠ができるようになりますので、計画的な避妊にとっては最高の医薬品であるということができます。
ただし、逆にいえば、一定の期間、飲みわすれがあったりすると、効果がなくなって妊娠してしまうことにもなりかねませんので、その点には注意が必要です。